コロナウォッチャー

4月7日の緊急事態宣言。国民として協力していくことは当たり前ですが、収束を祈りながら感染者数を観察していきます。

4月19日・日本の感染者数+566人 1万人超だが、予測カーブにオンライン

 4月19日の日本の感染者数は、新規566人、累計10,361人となった。いつものとおり更新したグラフを添付するが、今日は改めてグラフを解説したい。

 横軸が日付、縦軸は2本あり左側が感染者の累計の目盛軸、右側が日々の感染者の目盛軸である。折れ線グラフが累計で、赤い実線が感染者累計グラフ。点線は私が作成した予測グラフである。予測グラフは3本ある。感染には、第1波と第2波がある、という説を基に作成したもの。緑の点線が第1波と第2波の合成したグラフであり、これは4月16日に予測したもので、タイトルのオンライン云々はこの線に乗っているかかどうかを表現したものである。

 水色の棒グラフは、日々の新規感染者数を示す。

日本は感染対策に失敗?

 日本はクラスター対策に失敗したとか、欧米のようになる、などと言われている。しかし日々の数字をよく考察するべきだと思う。前日に比べて倍々に増えているわけでは無いし、4月12日の743人をピークに500人前後で推移している。緊急事態宣言からまだ12日しか経っておらず、その効果はこれからなのである。

 感染者数はどの国でもやがて絶対にゼロになる。国民全員が感染すればゼロになるのだから。であるから、必ず感染の速度にはブレーキがかかり、予測カーブのような軌跡を描くのだ。このようなカーブは、アルファベットの”S”に似ているので、”Sカーブ”と呼ばれている。

 問題はこのSカーブの縦の部分が急峻な軌跡をたどるか、それとも緩やかな軌跡になるか、だ。緩やかになる、ということは感染者数が徐々に増える、ということだから、医療現場などからすれば、快復して退院していく時間を考えれば徐々に増える緩やかなスピードの方が良いに決まっている。投入できるリソースは決まっているのだから。

 この戦略は元々の考え方であり、クラスター対策が奏功していると言える。日本は昨日1万人を超えたが、医療崩壊したイタリアは先月の3月11日に1万人を超え、わずか1ヵ月余りで超えてしまっているのだ。

 日本の死亡者数は少ない、という点も評価に値すると思うが、感染者数増加のスピードも大変重要なのである。マスコミは「1万人を超えた!」などと感染者数を大げさに報道するばかりで、なぜこの点を報道しないのか、不思議でならない。

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日本の感染者数累計(4月19日 WHOデータより)