コロナウォッチャー

4月7日の緊急事態宣言。国民として協力していくことは当たり前ですが、収束を祈りながら感染者数を観察していきます。

新規感染者数が100人超、じわり増えてきた。8割おじさん無しに引き締めできるのか。

 先週の金曜日に、4月10日以来続けてきたブログをストップさせてしまった。日付変更線をまたぎはしたが、基本的に毎日、あるいは1日2件という日もあった。そのブログを止めてしまった。理由は簡単で、会社帰りに飲んで帰ってしまったから。しかしモチベーションを下げる理由は他にもあった。西浦大臣が専門家会議を解散させてしまったことである。しかもそれをメンバーに伝えずにである。会見で驚く尾身副座長。あれほど尽くしたメンバーに何たる仕打ちか。しかし私も微力ながら発信していかなくてはいけない。再度書くことにした。

8割おじさん、”伝え方は9割”だった

 8割おじさんは、「接触8割削減」をどれだけエネルギーを掛けて取り組んだのか。以前紹介した記事を再度読み直してみたが、削減率を値切る政治家に、8割は譲れない数値だ、と何度も突っぱねた。独り歩きする誤解、6割、7割ににも丁寧に反論した。リンクを貼るので、ぜひその記事を読んでほしい。

「このままでは8割減できない」 「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由↓

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura

 西浦教授の危機感や責任感が痛いほど伝わるインタビュー記事だ。批判にも恐れず言うべきことを言い、やるべきことをやる。単に数理計算をしただけではないのだ。目的は感染を止めること。とても明確だった。

 数理モデルの数値が政策として通るのは、今までの感染症対策の歴史上なかった」そうだ。政策に数値目標を取り込むよう西浦教授始め専門家会議メンバーの努力の結果だ。「伝え方が9割」という本がある。伝え方の技術で相手に主張を伝え、行動をおこさせることができる、というハウツー本だ。8つの技術があるが、その中に「ナンバー法」というものがある。数字を入れると説得力が増し、記憶に残り行動を変えることができる。まさに日本の感染対策は世界的にもうまくいった国のひとつだ。国家権力や法律でなくても接触削減が可能になったのである。「日本人は民度が高い」などと言った政治家もいたが、日本人の目標に向かって努力する国民性にうまくはまったのだと思う。

感染者増加、緩めたアラート、再度引き締めなんて可能だろうか

 緊急事態宣言が解除あれ、東京アラートも緩めている。この状況で再度、引き締めが可能なのだろうか。あれほど批判を受けて怯まなかった8割おじさん以上の説得力が必要だ。だってまた、自粛なんて国民みんなやるだろうか。4月7日の緊急事態宣言以上の危機感が無ければ、とても自粛なんてできないだろう。

日本の新規感染者数50人台で推移しているが、増加傾向になってきた。

 

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日本の感染者数累計(6月24日WHOデータより)


 今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月24日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日より4人増え56人、累計18,024人。死者数は新規8人、累計963人。今日の厚労省発表値は、新規感染者数89人。増加傾向になってきた。全国の実効再生産数は1.15。この数値も上昇傾向だ。

 

専門家会議メンバー会見「少しでも重症者・死亡者を少しでも減らしたい、ただ一点の目的だけのために、がむしゃらに。」 

 今日の夕方に専門家会議メンバーの会見が開かれた。あり方についての提言だった。「我々が前のめりになってしまった」反省の弁なのだろうか。何か、出過ぎた真似してごめんなさい、というように感じた。私は情報を積極的に発信した専門家会議が前のめりでも出過ぎた真似でもないと思う。私たち国民は、直接語ってくれたからこそ、ロックダウンせず自粛だけで乗り越えることができた、と思う。

「専門家会議の責務は、客観性、中立性、誠実性」

 尾身さんには、本当に誠実さを感じた。この方は、WHOのあの悪名高きテドロス事務局長と座を争ったそうだ。もし尾身さんが事務局長だったら、世界はこんなパンデミックになっていなかったかもしれない。でも日本の専門家会議のメンバーで良かった。

心よりメンバーに感謝を申し上げたい。

www.youtube.com

日本、前日と同じ新規52人

 今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月23日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日と同じ52人、累計17,968人。死者数は新規2人、累計955人。全国の実効再生産数は‥更新されていなかった。

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日本の感染者数累計(6月23日WHOデータより)

 

世界の1日あたり感染者数15万人 下がったとは言え、3番目

 今日は涼しい1日だった。接触確認アプリ、ダウンロードしようかと思ったら、いきなりの不具合が出たらしい。まあダウンロードを焦ることは無いが。

 世界の1日あたり感染者数約15万人と、前日最大を更新した18万人。アメリカが32,349人、ブラジルが34,666人。ブラジルは3万人台に戻ったが、それでも凄い数だ。全国民が感染しそうな勢いだ。

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世界の感染者数グラフ(6月22日WHO Situation Report-154)

日本は3日振りに死者0人だ。

 今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月22日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日より13人減の52人、累計17,916人。死者数は3日振りに新規0人、累計936人。全国の実効再生産数は前日より下がり1.08だ。

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日本の感染者数累計(6月22日WHOデータより)

 

2日空けて世界の1日あたり感染者数18万3千人、最大更新 ブラジルが55千人!? そんなに検査できるの??

 今日から高校生の娘は、本格的に学校が始まった。電車の中も久しぶりに高校生を見かけた。

 世界の1日あたり感染者数18万3千人と、2日空けて最大を更新した。アメリカが36,617人、ブラジルがなんと54,771人。ブラジルは1日にそんなにPCR検査ができるのだろうか。3万人が限界値だろうと思っていたが。前日、前々日も2万人超、3万人超だから報告遅れが溜まっていた感じでもない。ロックダウンをやらないとこんなことになってしまう。死者数も毎日千人超だ。医療崩壊が間違いなく起こっており、医療関係者の犠牲者も少なくないだろう。

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世界の感染者数グラフ(6月21日WHO Situation Report-153)

今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月21日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日より6人増の65人、累計17,864人。死者数は新規1人、累計936人。全国の実効再生産数は前日より下がって1.2。しかし1.0超だ。

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日本の感染者数累計(6月21日WHOデータより)

 

先手先手の対策提言の専門家会議を朝日が報道、だからー、専門家会議に国民栄誉賞を‥

 今朝の朝日新聞が専門家会議の活躍を1面に報じた。朝日新聞は、安倍総理が嫌いだからか、コロナ対策など何にでもネガティブに報じる。朝日新聞によれば、日本のコロナ対策は失敗だったそうだ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、これまで専門家会議に関しても朝日新聞は批判的だった。緊急事態宣言が不要だった、と朝日デジタルが上昌弘に言わせたり、積極的な情報発信を疑問視する声を、専門家会議自らの見直しとして報じている。5月29日の会見に関する報道では、日本独自のクラスター対策”さかのぼり”についてほとんど触れず、効果的だったことより議事録のことばかり扱った。

緊急事態宣言解除翌日 早くも宣言は不要だったの声 そりゃ後出しジャンケンだろ! - コロナウォッチャー

国民栄誉賞級の専門家会議への批判、私には信じられない - コロナウォッチャー

 そんな朝日が今度はどんなイチャモンをつけるのか、憂鬱な気分になった。私は日本のために戦った専門家会議メンバーに国民栄誉賞を上げたいくらいに思っているからである。しかし、記事の内容は、専門家会議が先手先手に総理や知事に提言し対策を打ってきたことを主体に書かれており、これまでの経緯をドキュメンタリー風に描かれていた。専門家会議を持ち上げて政府をディスっているように感じなくもないが、影の功績を表しているとは感じた。ただ、日本独自のクラスター対策”さかのぼり”や”積極的な情報公開”については記載なく、これについても書いてほしかった。

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日本の防疫を伝える朝日新聞①(6月21日朝刊)

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日本の防疫を伝える朝日新聞②(6月21日朝刊)

死者数一挙に17人。また二桁だ

 さて、今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月20日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日より減り59人、累計17,799人。死者数は前日0人だったが、新規17人、累計952人。死者数が一挙に二桁になってしまった。残念である。ところで感染拡大したスペインは死者数がしばらく0人であったが、新規1,179人だった。12日間も0人の報告でちょっと不思議だったが、医療崩壊が収まってきたものと思っていた。実は医療崩壊がもっと深刻で死者数の報告が滞っていたのではないだろうか。

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日本の感染者数累計(6月20日WHOデータより)

 

インフルエンザだけじゃなかった、感染病軒並み激減

 新型コロナウィルスは、4月7日に緊急事態宣言が発出され5月25日に解除された。感染は収束を見せ、解除後若干増加傾向にあるが、日本は非常に良く封じ込めたといえる。日本人の感染対策により、インフルエンザも今年は患者数が少ないと言われているが、そのほかの感染症も軒並み激減している。国立感染症研究所のデータを掲載する。

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感染症週報2020年第23週(国立感染症研究所

 赤い線が2020年の患者報告数だ。2020年から2010年までが色別で記載され、横軸が週数で表されている。1月1日がスタートで、2020年は23週まで記載されている。インフルエンザのほか、咽頭結膜熱、咽頭炎のグラフでいずれも10年間で一番感染者数が少ない。その他のデータもあるが詳しくはリンクを貼るので、週報を見てほしい。まとめのグラフを掲載する。

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定点把握疾患の報告の過去5年間の同時期との比較(第23週)

マイコプラズマ肺炎だけが増えている。これはコロナウィルスかどうか分からず、顕在化したのかもしれない。

www.niid.go.jp

日本は4日振りに死者0だ

 今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。6月19日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は前日より大幅増加し72人、累計17,740人。死者数は4日振りに新規0人、累計935人。全国の実効再生産数は1.39。前日1.45から若干減少。

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日本の感染者数累計(6月19日WHOデータより)