コロナウォッチャー

4月7日の緊急事態宣言。国民として協力していくことは当たり前ですが、収束を祈りながら感染者数を観察していきます。

緊急事態宣言解除翌日 早くも宣言は不要だったの声 そりゃ後出しジャンケンだろ!

 緊急事態宣言解除の翌日の今日。朝から曇りだったが、洗濯物はよく乾いた。午後から雨が降ってきたが、降り始める前に取り込めた。洗濯担当として、良い仕事ができた?。

 私の会社では、緊急事態宣言解除を受けて会社方針が出た。テレワークは継続するとのこと。紙文化排除やフリーアドレスも推進していくという。当社だけでなく、世の中の会社もこのような流れになっていくことと思う。

上昌弘氏「緊急事態宣言は全く不要だった」

 さて、テレビやネットニュースを見ていると、早くも緊急事態宣言は不要だった、と言い始める人間が現れた。テレビでおなじみの上昌弘氏だ。終わってから言うのは後出しジャンケンだ。そもそも緊急事態宣言の効果は大きかった。今日もWHOデータから累計感染者グラフを更新する。5月25日付のWHO新型コロナウィルス関連報告による新規感染者数は31人、累計16,581人。K値は昨日よりちょっと上がって0.017%。死者数は前日より少し減って新規10人、累計830人であった。

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日本の感染者数累計(5月25日WHOデータより)

 このグラフで緊急事態宣言の効果を説明したい。

緊急事態宣言を考慮していない予測カーブと比べれば、効果は一目瞭然

 このグラフは、日本の感染者数のグラフである。横軸が年月日、水色の棒グラフが新規感染者数、赤い折れ線グラフが累計感染者数だ。赤い点線の山の形のグラフは、私が4月16日に予測したカーブである。同様に緑の点線は予測の累計感染者数カーブだ。

 グラフの吹き出し型のテキストボックスに記載している、「第1波+第2波」とは、以前にも書いたが、予測カーブを計算する際、第1波+第2波の仮定の元、シミュレーションしたものである。

 第1波は、1月20日に感染者が見つかった武漢からの旅行者による流行である。これはクラスター対策により封じ込めが図られており、収束の様子を見せていた(3月中旬頃)。ところが欧米からの帰国者による第2波が始まった。帰国ラッシュは、3月11日(14日とも言われている)から始まり、感染者数の急増は3月25日から始まっている。感染から発症、検査陽性までのタイムラグが2週間と考えれば、帰国ラッシュの3月11日の14日後は正に3月25日になる。グラフから、この日から急増していることが分かる。これが第2波だ。

 緊急事態宣言は、ピークを迎える4月12日の前の7日に発出している。予測は4月16日に行っている。しかも宣言を全国に拡大したのは同じ16日だ。私の予測はピークアウトしないとできないのだが、ピークアウトした直後、まだ緊急事態宣言の効果が出る前に予測している、ということだ。つまり、予測は緊急事態宣言の前の対応が続いた場合に収束はいつ・何人の感染者数になるかをシミュレーションしたものだ。

予測カーブを外れ始めた4月26日

 緊急事態宣言を行わず、3密を避ける、クラスター対策などを継続したら、予測カーブから読み取ると、累計で21,000人、収束は6月20日になる、という予測だ。この予測カーブと比較することで、緊急事態宣言の効果が分かると言っていい。私の予測カーブから外れ始めた変化点はいつか。明らかに外れているのはグラフから4月26日であることがわかる。緊急事態宣言が4月7日。タイムラグ2週間であるから、効果が出るのは、4月7日から14日後の4月21日。つまり、緊急事態宣言によって自粛をきちんとやれば、4月21日以降に効果が表れることになる。変化点は前述のとおり、26日だ。効果の証拠と言えるのでは無いか。

 緊急事態宣言による我々国民の努力は、予測より約1カ月、累計感染者数は約17,000人と4,000人少なく済みそうである。医療関係者、専門家会議、クラスター対策班にも敬意を表したい。

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日本の感染者数累計(5月25日WHOデータより)

K値のグラフも合わせて掲載する。西村大臣、K値はどうなったのかなあ。

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